悠久への回帰 高橋秀展
今、「生きている」事を呼び掛け、その精神性の表明を強調したく、敢えて新作近作をトップに置き、徐々に若い年代に降りて行く展示に致しました。
ローマ暮らしの終わり10年間位から今日の「琳派」に対峙するには、大きな勇気と決断が必要でした。
この展覧会は、はじめ岡山県立美術館からお誘いを頂き、開催が決まって直ぐ川崎学園・川崎明徳理事長を中心とした「高橋秀展開催実行委員会」が設立され、企業、財界をはじめとする多くの方々が後押しに御参加下さって実現できたものです。身に余る光栄を深く深く感謝致して居ります。と同時に、単に高橋 秀一人だけの為にではなく、広く美術館活動や地域文化の盛り上げに向けて、この世に多くの方々の御賛同、バックアップが頂けた事に感激的な喜びを覚えて居ります。折りある毎に「アートで世直しを!」と、一途な事を言い募っていますが、頂いた皆様の熱意を思えば、決して無謀な言い草はなく「We can」をひしひしと感じています。
今後共、地域の美術文化の盛り上げに、美術館の新しく幅広い展開に強く熱く御加担下さることを、次ぎなる未来世代の為にも熱望して止みません。
高橋 秀
2010年 正月 沙美海岸にて
「悠久への回帰 高橋秀展」2010年 カタログより